今までに書いたことがあるかもしれませんが、私は高齢者施設で働いています。
高齢者施設といっても、デイサービスやショートステイなど、色々な種類がありますが、私の所は住居型です。
個室があって、入居者の高齢者は寝泊まりしています。

つい、この間、ある入居者様のお部屋に入りました。
入居様(もちろん高齢者)がいらして、私に「ブドウはもらった?」と聞いてきました。
どうやら前日に入居者様宛にブドウが届き、食べきれないので職員に渡したようです。
私はそのことを知らなかったので、「あとで見てみますね」と言いました。
入居様は「もしなかったら、私の所にいくつかあるから」と言ってくれました。

部屋を出て食堂(入居者は、お部屋食以外の方以外は食堂で食事をします)にいくと、ブドウの箱がありました。
「ああこれか」と思い、蓋を開けると、ブドウに“〇〇さん”と職員の名前が書いた紙が貼ってありました。
残念ながら、私の名前はありませんでした。

別にブドウが欲しいとかではなかったのですが、次に入居者様のお部屋に入った時に聞かれたらどうしよう…と思いました。
「もらってない」という訳にもいかなかったので、入居様が忘れててくれればいいな…と思いました。

翌日、入居様の部屋に入りました。入居様はしっかり覚えていて(笑)、「ブドウもらった?」と聞いてきました。
私は「もらいましたよ」と。入居者様は「本当に?」と再度聞いてきたので、「大きな箱に入ってました」と言うと、安心したようです。

そもそもブドウの数も少なかったみたいで、全職員に行き渡ったわけではないようです。
入居様は、私が部屋の清掃やトイレ掃除などをやっているので、私にも…と思ったようですが、違いました。

入居様、私のことを気遣ってくれてありがとう。
ブドウはもらえなかったけど、その気持ちが嬉しいです。
そして、嘘をついてしまってごめんなさい。
心配させたくなかったんです。

こういう状況って、ままあります。
難しいですよね。